福岡で見つけた邦楽系音楽や古本

本を選ぶ

『昭和40年代の「ティーン・ルック」の面白記事』

福岡市城南区の古本屋で購入。
オックスについての記事がありました。

「メンバー・プロフィール」
赤松愛:性格は気が強い(でも「テル・ミーを唄う」と失神)。

「オックス年表」
昭和43年3月17日~赤松愛と野口ヒデトが失神。

さすが「失神バンド」
キャッチフレーズに相応しいキーワード出現率。

「失神」を売りにするために、
事務所の必死なプロモーションが垣間見えます。
「お前らは失神して、なんぼや!」
芸能界は昔から大変だったんですね。

『分厚すぎる「大瀧詠一Writing & Talking」』

福岡市中央区の新刊屋で 大滝詠一のおよそ1000ページ近くの本が出ていたので買った。
4800円ぐらいと高額で、知ってる話も多かったので、
物足りない気もしないでもない。
渋谷陽一のインタビューで大滝氏の女性遍歴に突っ込んでたのがロッキン・オン的。
(大滝と言えば「ロッキン・オン」より「レコード・コレクターズ」ですね)
ある友人に唯一大恋愛の逸話を話したらしく、
亡くなった後、これは公開される大滝は言っていたが、
それは誰が知ってるのでしょう?布谷文夫?
彼も亡くなってしまった…。
度々この本に登場するコニー・フランシス。
私が小学生の頃、ケントスをはじめオールディーズが大流行していましたが、
その代表格は女性ではコニーでした。
今でいうオールディーズは1980年代らしい。
その代表はシンディ・ローパーとかマドンナ。
「アメリカン・グラフィティ」の頃も忘れさられる時代なのか。

『1970年代日本ロックを語る名著「ジャップ・ロック・サンプラー」』

福岡市城南区の古本屋で購入。
1970年代日本ロックを聞くのに最適な本なのだが、現在、この本は絶版中。
こんな名著が古本でしか購入できないとは…。
フラワー・トラヴェリン・バンド、裸のラリーズ、村八分、外道などが取り上げられた、
内田裕也系からフリー・ミュージックに至るロック本なのです。

その昔、戦争の悲惨さを描いた映画「ひめゆりの塔」を見て驚きました。
オープニングがサイケなゴーゴー喫茶から始まるのです。
この演奏がなんと内田裕也のフラワーズ。
フラワーズは映画での演奏シーンも多く、
この時代の象徴であるサイケでアシッドな雰囲気をかもし出すバンドの代表です。
YouTubeでは他2本の映画での演奏を見ました。
「コント55号世紀の大弱点」では内田裕也のダンスも見れます。
麻生レミが昭和の名曲「君恋し」をロック・アレンジで聞かせる「無頼・殺せ」は渡哲也のヤクザ映画。
ゴーゴー喫茶でフラワーズが演奏し、サイケな女性が踊る中、
マジックミラーの向こう側でヤクザ同士が斬り合っている。
何とも素晴らしい演出と映像、本と共に必見です。

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