福岡で見つけたファッション雑誌や芸能雑誌(古本・古雑誌)

雑誌

『創刊号から49号までの「an・anアンアン」』

福岡市早良区の古本屋で購入。
創刊号から49号までディレクター堀内誠一。
(この時代の古本の買取価格は高め!)
立川ユリ、秋川リサの二人がモデルとして大活躍。
ユリのクールなたたずまいに、リサのコケティッシュな可愛い魅力、
二人を最大限に活かすアート・ワーク。
記事中「リサとユリ」と一般読者との撮影会が掲載されてました。
日本人離れした二人のスタイルに、ヨーロッパのコレクションのような奇抜なファッション、
1970年代の一般人との差が激しく、現実と浮世離れした雑誌だったと痛感します。
現在のスタイルに変化したのも仕方がなかったかも。

ベロちゃん初登場の号には「パリのマヌカン娘ベロちゃんを紹介します!」が掲載。
当時の編集、赤木洋一による「アンアン1970」
「ベロちゃん」についてかなり書かれていましたが、
文章中心だけに、イマイチ魅力が伝わってきません。
でも、この特集を見ると、立木三朗の写真も素晴らしく、
なぜ、編集部がベロちゃんを選んだのか、とても理解できます。

ユリ、リサ、ベロ、親しみやすく感じさせる3人の名前と、
語るような文体、今までにない読者とモデルとの距離を縮めさせた誌面作りには、
現在の人気モデルが売りのファッション雑誌の先駆けでもあります。

時代を先駆けた飛び抜けたセンス、
オリジナルの魅力は、模倣や後続ではかないません。
1970年代前半の「an・anアンアン」
40年以上経った今でも魅力が溢れています。

『昭和30年代の「月刊明星」』

福岡市東区の古本屋で購入。

この時代のテレビや映画が好きで、
東宝の社長シリーズやらクレイジー・キャッツなどの映画はよく見ます。
この雑誌を読みながらの聞いた音楽が、
ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」
日本人が作った歌には聞こえないけれど、
日本語カバーではなく、れっきとした岩谷時子・宮川泰による和製ポップスです。
曲調もコーラスも日本人離れしているのですが、
亡くなった岩谷時子の作詞がちょっとエッチに聞こえて、今でも通用する可愛いらしさ。
「貴方の好きなタータン・チェックのスカート」
50年ほど前とは思えないオシャレなセンスに脱帽です。
岩谷時子さんもザ・ピーナッツも亡くなってしまいましたし、
大橋巨泉、永六輔、野坂昭如、
当時のテレビ創世記文化を作り上げた人物たち、
我々の憧れた大人の文化人ががいなくなり、
この手の雑誌も忘れ去れれていくのが残念です。
(今はまだ買取価格も高いですが)。

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