福岡で見つけた洋楽系音楽や古本

ミュージックマガジン

『1980年代の「レコード・コレクターズ」の予言記事』

福岡市中央区の古本屋で購入。
「CDの登場でレコードはどうなるのだろうか?」
将来的にはデジタルからデジタルは音質が劣化しないため、
レコード会社から直接音源が送られてくることになり、
自宅のリスニング・ルームは音質の良く機能的な有線を引く感じになる。
全て予言的中。
さすがは中村とうようです。

しかし、CDショップが潰れていき、
中古CDショップの買取の金額が厳しい…。
(レコード・ブームでレコード買取の価値は上がっている)
便利な世の中だけど、残念と言えば残念。

『1950年代の「ミュージック・ライフ」による国内最初期のロックンロール論』

福岡市中央区の古本屋で購入。

紹介されていたのは「R&Bとは?」なる記事。

R&Bとはジャズ同じように黒人が歌いますが、ジャズではありません。
R&Bは黒人の日常により根ざし、黒人のための音楽であり、
白人受けするナット・キング・コールのようなジャズとは違い、
白人向けのポップ・チャートには出てきません。
ビル・ヘイリー歌うヒット・ソングは白人がR&Bを真似したもので、
R&Bではありません。
R&Bとは我々が名も聞いた事もないミュージシャン、
クロヴァーズ、ロイ・ミルトン、ビッグ・ジェイ・マクニーリー等々。
「ロックとはR&Bの真似したもので…」
ロックンロールで最初に大ヒットを飛ばしたビル・ヘイリーの音楽を的確に評した、
我が国で最初期に書かれた「ロックンロール」文献ではないでしょうか。
同時に「ジャズ」の立ち位置も的確に書かれています。

『追悼 中村とうよう「ミュージック・マガジン」』

中村とうよう氏ほど影響を受けた音楽評論家はいない。
私はニュー・ミュージック・マガジンの殆どを古本で買い、
評論から編集後記まで隈なく読んだ。
そんなとうよう氏が自殺した時、
これほど気が抜けたことはなかった。
その後、とうようさんの追悼本が多く出版されたが、
中村とうようの凄いところは、
新しく書き上げた文章が常に刺激的であり、面白く、
新たな発見、気づきがあったところだ。
だから、追悼本の類はあまり面白いと思わなかった。
新しいものが一番良い。
まさにロックな人だった。

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