福岡で見つけた映画系の古本

映画の古本

『戦後間もないミュージカルやコメディについて「談志映画噺」』

立川談志の映画レビューを集めた本を福岡市中央区の古本屋で購入。
家元がこの中で、
「格好つけてフレッド・アアステが良い!と言っていたが、
実はジーン・ケリーやドナルド・オコーナーのような体育会系が好き」
とか
「バンド・ワゴンでのアステアの魅力はあまり分からなかった。
イースター・パレードでのアステアの魅力は多少分かった」

続いて「お熱いのがお好きを最近見たけど多少ボケてたよ」
など同感すること関心することしきりです。
私の「理想のアステア像」と言えば「キザな不良親父」
好きなのは後期アステア三部作、
「パリの恋人」「絹の靴下」「あしながおじさん」
この3作品、どれも若い美女に手を出す成金のちょいワル爺さん。
「踊れる初老のジロー・ラモ」
「お熱いのがお好き」「あなただけ今晩は」などのビリー・ワイルダー、
この人面白いけど、ゴチャゴチャしている。
ワイルダーの師匠が「エルンスト・ルビッチ」
ルビッチ観ると、ワイルダーが「田舎もの」に見える。
女優の使い方が抜群、
特に都会派女優をチャーミングに撮らせたら抜群で、
80年前の映画なのに、今見てもキュートでコケティッシュ。
「極楽特急」のミリアム・ホプキンス、
「街角」のマーガレット・サラヴァン、
とにかく女優陣が私好みです。
彼女達のブロマイドやポスターなんてあったら欲しいし、
「スクリーン」など古本に掲載されたアールデコ調なモノクロ写真にもときめきます。

『映画・音楽の評論家の元祖 野口久光 「私の愛した 音楽・映画・舞台」』

野口久光さんが描かれた名画ポスターをマニアの知人から買取しました。
さすがはコレクター・アイテム、貴重品。
福岡で持ってる人は少ないのでは。
なかなか値段の折り合い付かず…。
結局、ギリギリ納得の上で成立。

私、ベニー・グッドマンのコンボ演奏にハマっています。
丁寧にこの辺りを評論しておられるのは野口さんだけ。
中村とうよう氏が編纂した「私の愛した 音楽・映画・舞台」を熟読中。
野口さんのように好きな分野で実力を最大限発揮して、
生計を立てられるのは羨ましい限りですね。

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